サヴィニャック

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アールデコの巨匠カッサンドルに学び、自由な発想で表現する画風を築き上げる。41歳の時、友人と開いた二人展で、注文されていないにもかかわらず描いた石鹸メーカー「モンサボン」のポスターを発表。それがモンサボンの社長に認められ一躍有名に。「自分は41歳でモンサボンの牛の乳房から生まれた」とは本人の談。
手がけたポスターはモンサボンを始め、エール・フランス、日本でもサントリー、豊島園など多数。毎年、ラベルにどの画家が選ばれるか話題を集める、フランスワイン『シャトー・ムートン・ロートシルト(ボルドー格付け1級に認められている5大シャトーの1つが生産するグランヴァン)』。その1999年産のラベルをサヴィニャックが飾っている。これは本国では4人目で、ピカソ、ダリ、シャガールに続く快挙である。
”壁に笑わせ、紙に考えさせる男”“ユーモリストにして詩人”“視覚のスキャンダル”や“広告界のバスターキートン”と彼を評する言葉は枚挙にいとまがない。彼の性格はその作品に最も表れている。「サヴィニャックは才気・力・エスプリ・詩的感性・鋭い知性によって、広告アートを全く新しいものに変えた」というロベール・ゲランの言葉通り、どの作品にもくすりと頬の緩む、暖かい彼流のユーモアが漂っている。
「人々はそれまで壁を見る習慣を失っていたのです。今日、人々は顔を上げてサヴィニャックのポスターを仰ぎます」。彼の亡き後も、彼の作品は世界中で愛され、人々に笑顔を与え続けているのだ。